日本キリスト教団 赤羽教会

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[礼拝説教]互いに愛し合いましょう

大友英樹牧師
2018年6月4日
Ⅰヨハネ4:7-12 

67年前の今日、1951年6月3日、この場所に教会堂が建てられて献堂式を行いました。赤羽教会の創立記念日です。赤羽教会が67年前にこの場所に建てられたのですが、実は教会の歴史はそれよりも前があります。92年前に小島秀夫先生が教会をはじめていました。しかしやがて太平洋戦争がはじまりますと、赤羽教会は大きな試練を経験することになります。

一つはホーリネス教会への弾圧です。戦時中の国家による弾圧によって、多くの牧師が検挙されてしましました。当時赤羽教会の佐藤勇先生は検挙はされませんでしたが、警察で取り調べを受けることになります。そして牧師を辞めさせられました。
二つめは教会解散です。国家の弾圧によってホーリネス教会が解散させられてしまいます。それまで教会に集っていた20名ほどの信徒たちは、近くの教会に行って礼拝をまもるようになります。
三つめは教会堂の建物疎開です。赤羽教会は解散させられてしましましたが、教会堂は残っていました。いつかまたそこに集まって礼拝をささげるときがくることを祈っていたでありましょう。しかし戦争で空襲が激しくなって、燃え広がるのを防ぐために建物を取り壊していました。赤羽教会もその建物疎開で取り壊されてしまったのです。
こうして戦争は赤羽教会から3つのものを奪いました。戦争は牧師を奪い、教会を奪い、教会堂を奪いました。

戦争が終わって、神さまは赤羽教会を愛してくださいました。神さまは赤羽教会に3つのものを与えてくださいました。一つは信徒を与えてくださいました。戦争中に弾圧を受けて教会が解散となり、近くの教会に行くようになりましたけれども、決して信仰を失うことなく、聖書を読み、祈るために集まって来る信徒たちがいました。戦争が終わって自由に教会に集まることができるようになりましたが、教会堂がありませんから信徒の家に集まっていました。
二つめは牧師を与えてくださいました。教会はありませんでしたが、ホーリネスの群の交わりのなかで日本橋から星野栄一先生が来てくださり信徒たちを導いてくださいました。やがて同じホーリネスの群の教会に属する仲間で、戦争で焼けてしまった牛込矢来通教会の高山慶喜先生が赤羽教会の牧師となることになりました。それ以来28年間、高山先生が牧会され、深谷先生、これまで何人もの先生を与えてくださいました。
三つめは祈りを与えてくださいました。高山先生を迎えるにあたって、牛込矢来通教会と赤羽教会は合併することになります。牛込矢来通教会は戦争で焼けてしまい牧師はいますが信徒がいませんでした。赤羽教会は信徒はいますが教会堂がありませんでした。そこで2つの教会が合併して、あらためて赤羽教会として出発することになりました。
赤羽教会の信徒だけがいのっていたのではありません。それはアメリカやカナダの教会の祈りがありました。日本の教会はアメリカやカナダからの宣教師によって福音が伝えられました。戦争によって一時その関係が途絶えてしましましたが、戦後すぐに戦災教会の復興のために尽力してくださいました。具体的には教会堂再建のために祈って、当時のお金で2億円の献金をささげてくださいました。30名の信徒ある被災教会には100万円を提供するというものでした。そして約200の教会堂が再建されることになります。赤羽教会は建物疎開で壊されたので資格がありませんでしたが、牛込矢来通教会は空襲で焼けていたので資格がありました。しかし信徒が30名いません。そこで二つの教会が合併して土地とある程度の資金を確保して100万円の資金を受けてこの地に67年前に教会堂が建てられることになります。

このような赤羽教会の創立記念日の礼拝で、今年の教会聖句《互いに愛し合いましょう》を心に留めたいと思います。戦時中には3つのものが奪われ、戦後には3つのものを与えられました。それは神さまの憐れみ、恵みであります。そしてそれと共に教会の皆さんの祈りが積み上げられてきた結果でもあります。創立58周年記念誌にはその時の様子が書いてあります。「赤羽教会の信徒は、長い間会堂が与えられるようにと祈ってきました。日曜学校の生徒も交えて、荒川土手で、徹夜の祈りが積まれての神さまの応答として土地を確保することができました。1951年に戦災復興教会として指定された牛込矢来通教会の高山牧師と合同して、赤羽の地に赤羽教会の会堂が建てられたのです。…道から一寸奥まったところに教会堂は建て上げられ、当時は随分立派な建物で、通りからもよく見えました。1951年6月3日に献堂式が挙行されました。小原十三司師を迎えての集会は、会堂一ぱいの人で、大勢の牧師先生も列席してくださりその喜びは会堂にあふれるほどでした」。
神さまは祈りに答えてくださって、67年前に今日、この地に赤羽教会を建ててくださいました。《互いに愛し合いましょう》との聖書の御言葉は、様々な形で実現されていくことでありますが、赤羽教会の創立の恵みを思う時に、それは互いに愛しあうとは、互いに祈り合うということであることを心に覚えましょう。心を合わせて祈る、それは互いに愛し合うことなしにはできないことです。「互いに愛い合うこと」と「互いに祈り合うこと」は結びついています。《互いに愛し合いましょう》との御言葉は、「互いに祈り合いましょう」という勧めでもあります。創立記念礼拝にあたり、《互いに愛し合いましょう》との御言葉を「互いに祈り合う」ということで実現してまいりましょう。

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