日本キリスト教団 赤羽教会

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[礼拝説教]一歩踏み出す

大友英樹牧師
2018年10月14日
ヨシュア記 3:1~17

ヨシュア記は40年の荒野の旅を終えて約束の地カナンに入国したのちに(1~12章)、その土地を12部族に分割する物語となっています(13~24章)。モーセの後継者としてヨシュアが指導者として立てられて、いよいよ約束の地カナンに入ろうとしています。約束の地カナン、それは神さまの祝福であり、そこに入るとは神さまの祝福の中に入るということです。神さまはその祝福へと招いてくださっています。しかしイスラエルの民は、ヨルダン川を渡らなければなりませんでした。今日はこの箇所から2つことに心を留めたいと思います。

①先立たれる契約の箱

このヨルダン川を渡るに際して、繰り返し語られているのが契約の箱でした(3・6・8・11・12・14・17節)。契約の箱は、モーセがシナイ山でいただいた十戒が刻まれた石の板が入っています。40年の荒野の旅では、いつも契約の箱と共に歩んできました。それは神さまの臨在をあらわします。荒野の旅では、神さまを礼拝するところとして幕屋が造られました。その幕屋は旅立つときには畳まれ、宿営する時には再び広げられました。その幕屋の一番奥、垂れ幕の向こう側に契約の箱が置かれました。そこで聖なる、きよい所、神さまの臨在なさる聖なるところでした。そこに神さまがおられるしるしです。イスラエルの民に先立って契約の箱が進みます。2000キュビト、約900mの距離を開けて、前方に契約の箱がありました。それを見上げながら前進していきます。それは先立ちたもうお方は神さまである、ヨルダンを渡るのが先立ち、共に歩まれるお方が神さまであるということです。神さまの祝福の世界には、決して自分の力で入っていくものではなくて、神さまが先立って進んでくださり、その神さまに従って、つまり信仰をもってそこを渡ってきなさいと招いてくださるのです。

②一歩を踏み出す信仰

ヨルダン川を渡る3日前に、ヨシュアはイスラエルの民に《おのおの食糧を用意せよ》(1:11)と命じました。これまで与えられてきたマナがなくなる、いわばこれからは自立して行きなさいということでありましょう。霊的な事柄で言えば、《キリストの教えの初歩を離れて、成熟を目指して進みましょう》(ヘブライ6:2)とあるような、さらに優れる霊的祝福の生涯への前進であります。ヨルダン川を渡るというのはその第一歩でした。ヨルダン川はそれほど大きな川ではありません。しかしこの時は《春の刈り入れの時期》(4:19第1の月の10日)、つまり4月頃で雪解け水も多く流れて、春の雨で降ってできた川がすべてヨルダン川に流れ込んできます。ヨルダン川は海面下200m~300mを流れますから、すべての水が流れ込むわけです。それでこのときヨルダン川は《堤を超えんばかりに満ちていた》(15節)のです。普段の流れであればそれほどでもありませんが、堤を超えんばかりの川を前にするとき、恐れやおののきがあったことでありましょう。そのときに求められたのが、堤を超えんばかりのヨルダン川に一歩を踏む出す信仰でした(13・15~16節)。先立ちたもう神さまの約束は、ヨルダン川に足が浸ると、川がせきとめられて川床を渡ることができるということでした。神さまの招きに応えて一歩を踏み出すことが求められます。神さまの約束を「信じます」という信仰の一歩が求められるのです。

ヨルダン川が堰き止められたアダムという地域は、しばしば崩れて川を堰き止めたという記録が残っています。1927年にもそのようなことあったそうです。そういうことからすれば、このときも崖が崩れて一時的にヨルダン川が堰き止められたということだったのでありましょう。しかし聖書は祭司たちの足がヨルダン川の水際に浸ると流れが堰き止められたと語ります。あくまでも信仰の一歩を進めたことが、ヨルダン川を渡り、約束の地に進むことができた秘訣であると語るのです。

霊的な祝福の生涯というのは、何となくそこに入ってしまったということではなくて、「今わたしはあなたの招きに応じて、あなたが備えてくださっている霊的な祝福の生涯へ一歩を踏み出していきます」という信仰の決断、一歩が大切です。ヘブライ4章には約束の地に入ることを神の安息にあずかる約束として解釈して、《信じたわたしたちは、安息にあずかるとができるのです》と信仰によってその安息に入ることが強調されています。実際に一歩を踏み出すときに、ヨルダン川の水はせき止められて、紅海を渡ったときのように川床を渡って行くことになりました(16~17節)。

【まとめ】

神さまはわたしたちを神さまの祝福の生涯に入るようにと招いてくださっています。それは約束の地カナンに入るときに、ヨルダン川を渡るときに、信仰の決断をもって一歩を進めることが必要であったように、先立ちたもう神さまは、わたしたちに信仰をもってその中に入ることを求め、招いておられます。

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