[礼拝説教]2021年3月28日聖日礼拝順序 受難節第6聖日
2021年3月28聖日礼拝順序 受難節第6聖日
1. 黙祷
2.招詞 ゼカリヤ9:9
3.頌栄 60(YouTubeまたは「MP3&詞 聖歌・讃美歌」で検索してください)
4.新聖歌 163(YouTubeまたは「MP3&詞 聖歌・讃美歌」で検索してください)
5.詩編交読 詩編118:19~29
6.祈り
7.新聖歌 114(YouTubeまたは「MP3&詞 聖歌・讃美歌」で検索してください)
8.主の祈り
9.使徒信条
我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。
我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。主は聖霊によりてやどり、処女(おとめ)マリヤより生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府(よみ)にくだり、三日目に死人のうちよりよみがへり、天に昇り、全能の父なる神の右に坐したまへり。かしこより来たりて、生ける者と死ねる者とを審きたまはん。
我は聖霊を信ず。
聖なる公同の教会、聖徒の交はり、罪の赦し、身体(からだ)のよみがへり、永遠(とこしえ)の生命(いのち)を信ず。アーメン
10.ワーシップソング 父の涙(YouTubeで検索してください)
11.教会聖句 Ⅱコリント5章18節
12.聖書 ヨハネ福音書15:1~11
13.説教 『イエスにとどまりなさい』
(これは早朝礼拝での大友牧師の説教です。声に出して朗読してください)
ヨハネ福音書14章から16章は、最後の晩餐の席上でのイエスさまの告別説教と呼ばれます。ここには有名なイエスさまの御言葉が散りばめられています。その中でも印象的なのは、このぶどうの木のメッセージであろうと思います。このぶどうの木のメッセージは、交わりの恵みということを教えてくれます。ヨハネ15章ではこの交わりの恵みをぶどうの木に譬えます。1節《わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である》。イエスさまがぶどうの木であり、父なる神さまがぶどうを育てる農夫である。さらに5節《わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である》。イエスさまがぶどうの木であり、ここでは弟子たちに語られていますから、直接的には弟子たちということになりますが、さらにはわたしたちクリスチャンがぶどうの枝であるということです。イエスさまが「ぶどうの木」、父なる神さまが「農夫」、そしてわたしたちクリスチャンがぶどうの実を結ぶところの「ぶどうの枝」である。こうしてわたしたちには交わりの恵みが与えられています。そこで交わりの恵みとして、3つの恵みを覚えたいと思います。
まず第1の交わりの恵みは、手入れをされる恵みです。2節《わたしにつながっていながら、実を結ばない枝はみな、父が取り除かれる。しかし、実を結ぶものはみな、いよいよ豊かに実を結ぶように手入れをなさる》。手入れをされるのは、農夫である父なる神さまです。
ぶどうの木は、春になると成長して、枝が勢いよく、次々に伸びていきます。そのままにしておけば枝が絡んでしまったり、必要な栄養分が届かなくなってしまいます。さらにぶどうの実がなりはじめても、成長が悪いものや害虫にやられたものを間引きして、よいぶどうの実を育てていかなければなりません。農夫はそうした手入れをしながら、ぶどうの実を収穫するまで育てていきます。農夫である父なる神さまは、実を結ばない枝はみな、父が取り除かれます。ぶどうの成長に不必要なものを手入れして、取り除くべきものは取り除きます。そうでなければ、実を結ぶはずのぶどうの実までだめにしてしまいます。よいぶどうの実を育てるために手入れをされます。
この「手入れをなさる」という言葉は、3節の《わたしの話した言葉によって、あなたがたはすでに清くなっている》という「清くなっている」と同じ意味を持つ言葉です。ですから《いよいよ豊かに実を結ぶように手入れをなさる》とは、わたしたちを清めてくださるということです。わたしたちが聖なる神さまとの交わりに与るために、神さまご自身が手入れをしてくださる、きよめてくださるというのです。わたしたちがクリスチャンというぶどうの実、信仰の実を結ばせるために、神さまはあなたの不必要な枝や葉を取り除いて、手入れをしてくださる。神さまがあなたを手入れして、きよめてくださる。これはあなたには必要がない。これがあなたの信仰の実を結ばせることを阻害している。さらにもっと豊かな信仰の実を結ぶようにと、栄養分が十二分に行き渡るように育ててくださる。「神さま、わたしを手入れしてください」と自分を差し出していきましょう。交わりの恵みは、父なる神さまに手入れをされる恵みです。
第2の交わりの恵みは、つながる恵みです。4節《わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない》。この箇所には「つながる」という言葉が連続して用いられています。9~10節には「とどまる」とありますが、もともとのギリシア語では同じ「メノー」という言葉です。ヨハネはこの言葉をよく用いています。もちろんイエスさまが用いられたので、ヨハネもそれを用いているわけです。新約聖書の中では120回ほど出てきますが、そのうちの半分ぐらいがヨハネによって用いられています。その中でもこのヨハネ15章のこの箇所は、「つながる」、「とどまる」というように、くりかえし「メノー」という言葉が用いられているところになります。
イエスさまは《わたしにつながっていなさい》と命じられます。ぶどうの木であるところのイエスさまに、ぶどうの枝としてしっかりとつながっていなさい。それは何のためでしょうか。栄養分をしっかりといただいて、ぶどうの実を結ぶためです。ぶどうの枝はどんどん伸びていきます。しかしそれは自分の力ではありません。枝には何の力もありません。枝にはぶどうの実を実らせる栄養分がありません。ぶどうの木から栄養分をいただかなければどうすることもできません。イエスさまにしっかりとつながっていること、イエスさまとの交わり、それが信仰という豊かなぶどうの実を結ばせます。
イエスさまは言われます。《わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている》。「わたしにつながっていなさい」と命じられます。そして「わたしもあなたがたにつながっている」と約束してくださいます。それは手をつなぐような意味で、「わたしにつながっていなさい」「わたしもあなたがたにつながっている」ということではありません。イエスさまが語っているのはもっと深いつながりです。イエスさまの御言葉をそのまま直訳すれば、「わたしの中につながっていなさい」、「わたしもあなたがたの中につながっている」となります。ぶどうの木の中に栄養分があって、はじめてその木につながっている枝に運ばれていきます。ぶどうの木に栄養分がなければ、どんなに枝がつながっていてもどうしようもありません。それと同じように、イエスさまの中に霊的の命があります。救いの命があります。わたしたちはイエスさまの命の中に入っていきます。イエスさまの十字架を信じる信仰によってイエスさまの命の中に入ります。洗礼を受け、聖餐を受け、教会の交わりによってイエスさまの命に入ります。交わりの恵みは、イエスさまの命につながる恵みです。
最後に第3の交わりは、実を結ぶ恵みです。5節《わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ》。農夫である父なる神さまが、ぶどうの木につながる枝であるわたしたちを手入れして、無駄な枝を剪定し、実らない実を取り除いてくださいます。それは豊かに実を結ぶためです。少しの収穫ではなく、栄養の足りないような小粒の実りではなく、甘く豊かに実ったぶどうの実を結ぶためです。ですからイエスさまは繰り返し語られます。2節《いよいよ豊かに実を結ぶように手入れをなさる》、5節《その人は豊かに実を結ぶ》、8節《あなたがたが豊かに実を結び》。
イエスさまが求められるのは、豊かに実を結ぶことです。ただ実を結べばよいというのではありません。民数記13章には、出エジプトをしたイスラエルの民が、約束の地を前にして12人の偵察を送った時に、一房のぶどうの付いた枝を切り取って、棒にさげて、二人で担いで帰って来たとあります。二人で担がなければならないほどの、大きな豊かなぶどうの実りとなる。
その豊かな実とは何でしょうか。それは愛です。9~10節に《わたしの愛にとどまりなさい》とあります。イエスさまの愛という栄養分をいただいて、愛の実を結びなさい。さらに言えば、ガラテヤ5章22節には《霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です》と聖霊の結ぶ実を挙げています。イエスさまを通して、聖霊なる神さまの恵みをいただいて、愛をはじめとした聖霊の結ぶ実を豊かに実らせることです。交わりの恵みは、聖霊の実を結ぶ恵みです。
(応答の祈りをしてください)
14.献金(後日、礼拝に来られた時に献金してください。教会の口座に送金することもできます)
讃美 新聖歌 102(YouTubeまたは「MP3&詞 聖歌・讃美歌」で検索してください)
15.感謝の祈り
16.報告
①先週集会 礼拝51名(HP・メール・faxの方を含む)
聖書研究祈祷会 牧師のみ
②今週の予定30日:ホ群常任委員会
31日:キングスガーデン礼拝
聖書研究祈祷会(休会・各自で祈りをあわせましょう)
2日:受難日
北支区連合祈禱会
3日:ライフライン(8時・テレビ埼玉)
「聖書チャンネル BRIDGE」でも視聴できます。
③教会便り ・ユースにお勧め賛美動画「父の涙」
・メールやファックスでの礼拝人数は把握できますが、HPでの人数が把握できませんので、お手数ですがメールで「HPで礼拝しました」と送信してください。
メール pastor@akabanechurch.jp fax 03-3901-8990
・先週献金くださった方の献金は、本日の礼拝でささげます
・会堂掃除(礼拝後・土曜日):礼拝後は〈掃除機〉と〈除菌拭き取り〉、土曜日はしばらくお休みします。
・4月4日まで10時からの合同礼拝となっています。HPやファックス配信も用いてください。本日の教会役員会で今後のことを決定します。
・4/11(日)からは、第1礼拝(9時30分)、第2礼拝(10時45分)とする予定にしています。
・本日は4月から任地に派遣される森下研神学生を説教者に迎えました。祈りをもって送り出しましょう。
・今週はイエス・キリストの受難週になります。マルコ11章から1日ずつたどって受難を覚えるのも有意義です。
・次週は「イースター合同礼拝」(10時)、新入学・新社会人の祝福の祈りのときをもちます。
④次週予告 ・7時:早朝礼拝
・9時 30分:第1礼拝 合同礼拝に合流
・10時00分:合同礼拝 説教)大友師
・礼拝以外の集会は休会となります
17.頌栄 新聖歌63(YouTubeまたは「MP3&詞 聖歌・讃美歌」で検索してください)
18.祝祷 主イエス・キリストの恵み、父なる神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同の上、豊かにあるように アーメン